■
最近ひどく官能的な自分が馬鹿馬鹿しくていやだな
温かかった、とかいい香りだった、とか柔らかかった、とか ほんとうにただそれだけの気持ちでいるんだけど それだけのことがすごくいちいち感動的に思えてしまって、人間始めたばかりの生命みたい
たいせつな思いはことばにしてはいけないよ、いつか忘れてしまうとしても、今の心の中で最後まで守り抜くんだよ 下品な表現活動はやめようね やめようね
■
友だちが傷ついて弱ってる
遠くの街で
離れている私には何もしてあげられない
離れているうちに私の存在そのものが友だちを押し潰すかもしれない
生きている意味などない
歩くたびに地面が揺れる
なにもなおらない
よくならない、ただ一瞬痛みを忘れるだけ
それは必ずかえってくる
お守りのキス?なんだよそれ なんだよそれ
死んじゃえ、こんな身体いらない
危険な自我もいらない いらない
■
わたしもうだれかに特別なことしてやさしくなったりわがまま言ったりするのつかれた
期待してしまう、そして等しくあろうとすればするほど世界は偏ってく
胸が切なくて仕方がない、人間にときめく宇宙人なのかもしれないねぼくは
いろんなこと、やさしいこと、してあげたい、時に肌の温もりを分かち合って、それはひたすらに純粋な親睦の念で
なんて、取ってつけたような美学 ばかばかしい
もうだれも傷つかないとでも思うのか
そんなことないよ、私が何をしたって何をしなくたってみんな傷ついたり傷つかなかったりするんだよ
吐き気 不安 さびしさ
殺してくれよもう
■
根本的に人間がすきなので、例えば自分の想定以上に距離感がちかいことや笑顔の数が多かったりすると、男の子でも女の子でも心をぎゅっと掴まれてしまう
なんで、こんな話を書こうとしたのか。ねむたい。誰かの横で安心しきって眠りたい
私はいつも、人の眠りを見届けてから出ないと眠れない
誰かの膝で安心しきって眠りたい
安心しきって、眠りにつきたい
■
もう全部ぐちゃぐちゃにしてやりたい
せかいのばーーーか
ばーーーーか
■
わたしを見てくれていた人がいる
その人がいつまでそばにいてくれるかはわからないけれど、わたしとしてのわたしを見ていてくれた人が確かにこの世界にいたというだけで余りあるほどの救いだと思える
抱き合った夜のことや頭を撫であった夕方のこと
鮮明に浮かぶ わたしの心を温める
わたしは最悪な人だね でも、救われている
きょうは過激でごめんね 帰りの地下鉄でずっと風俗のサイトを調べてた お金で結びつけばきっと関係性が揺らぐことはないし、お金で結びつけば、ドロドロせず無機質に人の寂しさを救ってあげられるのではないか、なんて 馬鹿みたいだね 馬鹿みたいだ
すきなひとたちに余計な迷惑をかけたくないから多分我慢できていると思うけど、やっぱり私にも繋ぎ止めたいという思いはちゃんとある それが浅はかで悔しい もっと自由で軽やかに人を愛したい そんな愛は存在しないのかもしれないけれど
ああ、泣きたいな 死に近づきたい 死なないでって泣いてくれた友だちを想う 死にたくない 生きているのつらいよ たいへん 疲れちゃう もうやだよ、やだよ
あああ