少しずつ酒に溺れて、どうしようもない女になっていく様を真面目に記録してみたいという欲がある。落ち込んでとても自分勝手で子供っぽくて、だけど少し綺麗な日常の一片を真面目に残してみたいという欲がある。それをいつか誰かが見つけて真面目に読んでくれたら、なんてすてきだろう。

この体や心には、きらりとするものが一つもないように思う。じぶんのことを見つめすぎて自分らしさがとても詰まらなく思える。詰まらなくて、野暮で少し不快な匂いがする。じぶんのことが好きでない。春に、憧れているひとに会う約束があるのだ。まだあるから、まだ眠れない。どんな服を着ていくのが一番良いの、どんな振る舞いが一番良いの、自分を保てなくて、心が萎れていく。会うのが申し訳なくなってくる。不釣り合いすぎて幻滅されるだろうな、そんなことならずっと、憧れの人たちの中の私は概念のままでいいと思う。くだらない実体に落ちぶれたくない。

じぶんを綺麗だと思っていたい。じぶんの好きな自分でいたい。ひどく鬱になって仕舞えば、何にも食べられなくなって、お腹や顔や足の感じも、今にも消えてしまいそうな弱々しいそれになれるのかな。

きょうの日記、つまんないね。よくある話すぎて

江國香織さんの『きらきらひかる』を読み終わった。とってもよかったよ。とってもよい作品ほど私は、「とってもよい」ということば以外の表現ができなくなる。さいきん、心の解像度がひどく落ちている。いいことなのか悪いことなのか。さいきんの私の文章は、ありきたり。だれも見ていてはくれない。だれも覚えていてはくれない。さいきんの私は、誰にとっても、生きていても死んでいてもあまり関係ないのではないかなってそう思うよ。

これから映画見るんだ。こんなにいろんな作品を一気に摂取すること、普段ならあんまりないんだけど。現実は温度差がありすぎて息ができなくて、なるべく誰かの創作の中に溺れていようってそう決めている。私が私でいる時間、どんどん減ってる。それでいいんだ